一般財団法人環境イノベーション情報機構
ランクセス、ドイツのプラスチック・ゴム産業展で低燃費タイヤ試作品など展示
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2013.10.23 【情報源】ドイツ/2013.10.18 発表
ドイツの特殊化学品メーカー、ランクセスは、同国デュッセルドルフで開催中の世界最大の国際プラスチック・ゴム産業展「K2013」(10月16〜23日)に出展した。将来の市場ニーズに応える低燃費タイヤと軽量化構造を中心に紹介し、自社のゴム製品と添加剤を使って開発した低燃費タイヤの試作品などを展示している。ランクセスは合成ゴムと高性能プラスチックの世界的メーカーで、K2013では低燃費タイヤや軽量化デザインのサンプルなど各種製品を、700m2を超えるスペースで取り上げた。低燃費タイヤ試作品は、EU(欧州連合)で義務になったタイヤラベリング制度で転がり抵抗とウェットグリップ性能の両方でA等級を獲得している。
EUのラベリング制度で転がり抵抗とウェットグリップ性能両方でのA等級は「AA等級」と呼ばれ、世界で初めてという。ランクセスは「燃費向上とCO2排出量の削減で大きな可能性をもたらす」と強調している。K2013ではこのほか、車を軽量化する素材やバイオ原料を使用した窓枠のシール剤など、環境配慮製品を紹介した。
ランクセスはプラスチック、合成ゴム、中間体、特殊化学品の開発、製造とマーケティングを手掛け、世界31カ国で事業を展開し、2012年の総売上高は91億ユーロ(約1兆2194億円)に上る。世界に52の拠点があり、従業員は約1万7500人いる。気候変動に関して優れた取り組みと情報開示を行う企業にも選定されている。 【ランクセス】