一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、エリー湖への船舶汚水排水禁止措置について意見を再公募
【水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2013.10.15 【情報源】アメリカ/2013.09.27 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、五大湖の一つ「エリー湖には船舶の汚水を汲み出す施設が十分に存在する」との初回結論を再確認した。この決定により、エリー湖上の593平方マイル、支流や湾、エリー湖のニューヨーク州部分の湖岸84マイルについて、「排水禁止水域」の設置が可能になった。排水禁止水域では、船舶・ボートは、汚水を放出することが一切禁じられる。EPAは2012年12月にも、「エリー湖には十分な汚水汲み出し施設があり、エリー湖に排水禁止水域を設置するというニューヨーク州の提案は実施できる」という結論を出していた。しかし、これに疑問を呈する意見が数多く寄せられたため、ニューヨーク州と協議し情報収集を行っていた。今回、その情報収集が完了し、これに基づき結論の再確認に至った。エリー湖とその港湾、支流や湿地は、魚類の生息・産卵場所であるとともに、レクリエーションや船舶航行にも利用されている。船舶の汚水には、病原菌や化学物質(ホルムアルデヒド、フェノール類等)等が含まれていることがあり、湖の水質を悪化させるだけでなく、人間や水生生物の健康リスクを生じかねない。EPAは、今回の結論について、再度意見を受け付けている。【アメリカ環境保護庁】