一般財団法人環境イノベーション情報機構
EU 欧州委員会が違法廃棄物輸送への対抗策を提案
【ごみ・リサイクル 産業廃棄物】 【掲載日】2013.07.29 【情報源】EU/2013.07.11 発表
欧州委員会は、ヒトの健康や環境に害を及ぼす違法な廃棄物の移動への対策として、全加盟国において同じレベルの監視体制を確立し、廃棄物移動監視の強化を実現するために、廃棄物輸送規則の改正を提案した。アフリカやアジアの発展途上国に持ち込まれる廃棄物の約25%が国際規定に反する廃棄物であり、それらの違法廃棄物は、その多くが埋め立てや不適切な処理がなされている。EU加盟国内では、詳細でよく機能する監視体制を持っている加盟国がある一方で、不十分な監視体制を持つ加盟国も複数あり、違法廃棄物輸送者は、その廃棄物の輸送を脆弱な監視体制を持つ加盟国において実施している現状がある。欧州委員会の今回の提案では、行政間の協働の強化と監視者に対する研修体制の改善、さらに回収場所や倉庫設備における監視の強化などが挙げられている。【欧州委員会環境総局】