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環境ニュース[海外]

オランダ、自動車の燃費・CO2排出性能に関する試験手順の早期改善を要請

大気環境 大気汚染】 【掲載日】2013.07.04 【情報源】オランダ/2013.06.19 発表

 オランダのマンスフェルト社会基盤・環境省環境担当副大臣は、自動車の燃料消費量とCO2排出量に関する、より正確な新試験方法を求めるコメントを発表した。オランダ応用科学研究機構(TNO)の調査で、事業用乗用車の実際の燃料消費量が、自動車メーカーの公式発表値より多いことが確認された。事業用乗用車の燃費性能は近年向上しているが、公式試験結果と実際の燃料消費量の差も広がっている。これは、メーカーが用いる省エネ技術では、試験条件下での燃費性能が実際の使用条件より向上するからだという。TNOの調査結果は2013年6月19日付で第二院(下院)に提出された。
 オランダは、新型乗用車の燃料消費量とCO2排出量に関する世界統一試験方法の策定を推進し、試験マージンの少ない、可能な限り現実に近い試験手順を求めている。また数値のチェックのため、型式承認の試験改善とともに、納車前の独立したランダムの試験導入も支持している。
 TNOの調査結果では、ハイブリッド車(燃料と電気を使用)が、オランダ市場でもっとも経済的な自動車であるとの結果が示された。しかし、充電施設が少なく、車両によっては電気走行距離も限られているため、現在ハイブリッド車が電気で走るのは、走行距離の4分の1にとどまるという。大臣の要請に応じ、企業、研究機関、市民団体のパートナーシップである、「フォーミュラE」チームが、電気での走行をドライバーに呼びかけ、走行距離を伸ばす方法も検討する。この研究の結果は、2013年10月に発表される予定。【オランダ社会基盤・環境省】

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