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環境ニュース[海外]

気候エネルギーソリューションセンター、短期的には天然ガスが炭素排出削減に寄与と分析

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2013.06.17 【情報源】その他/2013.06.04 発表

 気候エネルギーソリューションセンター(C2ES)は2013年6月4日、報告書「温室効果ガス(GHG)排出削減のための天然ガス活用について」を発表した。同報告書によると米国のGHG排出量は、天然ガス利用の寄与により1990年代中期の水準まで削減されている。炭素排出量が石炭の半分である天然ガスの利用比率が、発電において増大していることが寄与しているという。しかし、その寄与の効果は短〜中期的なものに留まり、長期的な真の解決には、炭素を排出しない風力、太陽光、原子力エネルギー利用や二酸化炭素回収・貯留技術開発も不可欠だという。天然ガスの主成分で強力なGHGでもあるメタンガスの漏れを、供給システムを通じ計量・削減できるようにする手段を講じる必要性も指摘している。
 同報告書には、専門家や企業、環境団体や行政が出席した一連のワークショップや調査報告の結果をまとめたもので、天然ガスの持つ機会として、輸送・製造・建設部門で使用する石炭を天然ガスにシフトする可能性のほか、家庭や企業で天然ガスを直接利用できる冷暖房や給湯機器の拡大、ガス使用場所での廃熱を利用した発電促進等、また課題としては、コストが高い天然ガス供給インフラへの資金調達など、様々な提案や今後の課題が記載されている。【気候エネルギーソリューションセンター(C2ES)】

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