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環境ニュース[海外]

化学物質の環境有害性評価委員会 2001年の事業報告

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2002.06.05 【情報源】フランス/2002.05.27 発表

 化学物質の環境有害性評価委員会の2001年の事業報告が公表された。この委員会は、環境担当大臣の下に設置され、化学物質がヒトや環境に危険を及ぼすのを防止するため、化学物質・化合物局(BSPC)にアドバイスを行う。委員会は、省内各部署の代表10名、及び各分野の専門家31名で構成され、現在、ロールト教授が会長を務めている。
 2001年、委員会は11回招集され、以下のような事項について諮問を受けた。
−フランス又はEU加盟国で流通する新規物質57件。現存物質10件。
−リスクと危険性の評価手法、危険な化合物や物質の分類手法、新規物質、既存の特定物質、様々な製品によるリスク、規制計画。
 また、以下のような事項も委員会の議事に上がった。
−ポリマーや化粧品の申請。
殺虫剤GAUCHO、燃料添加剤ADX 766、PURINOX、ハロン代替物質、及び有害藻類「Caulerpa Taxifolia」駆除のための銅イオンに関するリスク。
−化学政策に関する白書。
−2-ニトロアニリン、クロロホルム等のリスク評価
−EUのCEE/793/93規則におけるリスク削減戦略
 また、今後、活動が必要な分野として、地球環境の分類、石油関連物質の分類、ポリマーの申請、既存物質の危険性評価などが挙げられている。
 なお、委員会は、全体的な反省点として、発ガン性分野、突然変異生成分野、生殖機能に対する有害性や疫学分野の専門家がいないことを残念だとしている。また、現行規制では、化粧品や石鹸などについて、すべての含有物質に関する徹底的な検査を義務づけていないため、再検討する必要があるとしている。また、特に石油製品などについて、環境に対す物理的な影響が考慮されていないことを問題だとしている。【フランス環境・国土整備省】

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