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環境ニュース[海外]

EPA 最新の有害化学物質排出インベントリーを公表

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2002.06.04 【情報源】アメリカ/2002.05.23 発表

 5月23日、EPAは、環境中に排出された有害化学物質の量に関する年次報告書を公表した。報告書は、排出の減少傾向が全体的に続いていることを示している。連邦全体の化学物質排出量は、2000年期に約7億ポンド(約32万トン)減少した。
 今年の有毒化学物質排出インベントリー(Toxics Release Inventory:TRI)報告書は、ダイオキシン水銀PCBなどの難分解性・生体蓄積性・有害化学物質(persistent bioaccumulative toxic : PBT)に関する新たなデータを収録している。EPAへの報告によると、環境中への化学物質の総排出量は、連邦全体で78億ポンド(1999年、約354万トン)から71億ポンド(2000年、322万トン)に減少した。TRIの開始以来、減少傾向にあり、化学物質の排出は、1988年比で約48%減少していることになる。
 すべての化学物質について見てみると、化学物質のうち、27%が大気中、4%が水中、69%が土壌に排出されている。前年と同様、2000年期も鉱業からの排出が大きな割合を占めている。鉱業からの排出量は約34億ポンド(154万トン)にのぼり、全体の47%を占める。ただし、1999年の排出量より、14%以上減少した。製造業からの排出は、約23億ポンド(104万トン)で、全体の32%を占めているが、1999年に比べると2.6%減少した。また、排出の16%は電力産業からで、排出量は1999年比で3%減少している。
 TRIは、1986年緊急計画及び周辺住民の知る権利法(EPCRA)に基づいて整備された。同法に基づき、TRIプログラムは、産業施設に対し、年に一度、大気・水質・土壌への有害化学物質の排出量を報告するよう求めている。TRIには、650以上の化学物質等について、排出及び他の廃棄管理方法に関する情報が盛り込まれている。今年のデータは、約23,500施設から提出された情報に基づいている。【EPA】

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