一般財団法人環境イノベーション情報機構
EU 持続可能な廃棄物処理を支援するロードマップの提供を公表
【ごみ・リサイクル その他(ごみ・リサイクル)】 【掲載日】2013.04.01 【情報源】EU/2013.03.19 発表
欧州委員会は、持続可能な廃棄物処理に遅れを取っている加盟国を支援することを目的にしたハイレベルセミナーを開催し、EUの廃棄物法の効果的な実施に焦点を充てた実用的な提言を伴うロードマップを通じて、これらの国々の廃棄物政策の最適化を目指していくことを公表した。ロードマップでは、埋め立て・焼却に対する課税や禁止、生産者責任、廃棄物発生回避・再利用・リサイクルの促進などの経済的手法を用いた一般廃棄物処理の改善の必要性を強調している。また、監視・統計体制の改善、廃棄物分別の強化、ガバナンスの改善、廃棄物管理戦略の改正、市民参加の改善を提言し、廃棄物枠組指令において定められている優先原則である発生回避、再利用、リサイクル、堆肥化に基づく投資を推奨している。また、2014年から2020年の多年度財政の枠組みにおける財政助成にも、一般廃棄物の半減化といった複数のEU目標値を達成するために、廃棄物優先原則に従い、加盟国を支援することを求めている。今回のセミナーには、ブルガリア、エストニア、ギリシャ、イタリア、リトアニア、ラトビア、ポーランド、ルーマニア、スロバキア、チェコ共和国が参加。欧州委員会は、欧州環境庁と共同で、さらなる加盟国を対象にした一般廃棄物に関するセミナーの開催を予定している。【欧州委員会環境総局】