一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、公正で持続可能なコミュニティへのツールを報告
【環境一般 まちづくり】 【掲載日】2013.02.20 【情報源】アメリカ/2013.02.06 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、公正・健全で持続可能なコミュニティを築くためのツールとなる新たな報告書を公表した。これは、低所得者やマイノリティ(社会的少数派)等で十分なサービスを受けていないコミュニティに対し、現在の街路の浄化・再投資、安価な住宅や移動手段の提供、雇用創出、公園や商店を利用しやすさの向上等、スマートグロース(賢い成長)の方法を示すとともに、その実施担当者にこうしたコミュニティのニーズを満たすための具体的アイディアを提供するという。スマートグロースは、人々の健康と自然環境を守り、経済的活力を高め、住民が愛着を持って暮らせる魅力的なコミュニティを作るためのさまざまな方法を提案するもの。EPAによると、これまで環境正義(公正)とスマートグロースは別のものとしてとらえられていたが、実際には互いに補い合うものであることがアメリカ各地の実例で示されつつあるという。報告書では、その戦略として以下のような例を挙げており、これらを取り入れた国内7つのコミュニティの事例も取り上げられている。
・すべてのユーザーにとって安全な街・街路を設計する
・汚染された地所等を浄化し再利用する
・環境上の懸念のある施設への曝露を減らす
・新規プロジェクトに投資する前に、既存インフラを補修する
【アメリカ環境保護庁】