一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、ナバホ・ネーションのウラン汚染浄化事業結果を公表
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2013.02.07 【情報源】アメリカ/2013.01.24 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、2008年から実施していたナバホ・ネーションのウラン汚染浄化五カ年計画の結果をまとめた報告書を発表した。全体で1億ドル超の連邦資金が投入された。過去5年間で、EPAは廃坑の安定化・浄化、安全な飲料水の確保、汚染家屋の解体除去等を実施。加えて、ウラン汚染曝露の範囲を把握するため、水道や廃坑の現地アセスメントも行った。ナバホ・ネーションは、アリゾナ、コロラド、ニューメキシコ各州にまたがる2万7000平方マイルの広大な先住民族居留地。独特の地形からウラン鉱が豊富で、1944年から1986年にかけて、約400万トンのウラン鉱が採掘されたという。現在ではウラン採掘は行われていないが、廃坑やその周辺にはウラン、ラジウム等の放射性核種が残っている。ウラン汚染による地域住民の健康リスクを避けるため、2007年にEPAは、内務省インディアン局(BIA)、原子力規制委員会(NRC)、エネルギー省、疾病管理予防センター(CDC)、インディアン保健局(IHS)とともに、ナバホ・ネーションと協力してこの五カ年計画を策定した。【アメリカ環境保護庁】