スウェーデン環境省、「持続可能な都市のための代表団」の政策提言を公表

【環境一般 まちづくり】 【掲載日】2013.01.11 【情報源】スウェーデン／2012.12.18 発表

　スウェーデン環境省は、「持続可能な都市のための代表団」がこのほど政府に提出した活動報告と政策提言「いま行動を起こそう」の内容を公表した。この「代表団」は、スウェーデン政府が、気候の脅威と急激な都市化を背景に、気候対策へのカギは都市が握るとの認識から2008年に設置した組織である。代表団は、都市や都市のコミュニティ、住宅地区の持続可能な発展を促すことを目的に、財政支援パッケージを導入して持続可能な都市開発プロジェクトを促進するなど、2012年12月まで活動し、このほどその成果を政策報告書としてまとめた。
　代表団はこの報告書で、都市部を改革し、2050年までに正味の温室効果ガス排出量をゼロとするスウェーデンの目標に貢献するため、特に緊急性の高い施策についてまとめたという。提言には、住民の役割の重要性の認識、優良事例となるプロジェクトへの投資、政府支援の活用、研究とイノベーションの強化、孤立主義・分断化を廃した全体的視点の重視、貧困地区の改良への投資、規制枠組みの向上、国際協力と情報・知見の交換、国レベルの都市政策の重要性等が盛り込まれた。【スウェーデン環境省】