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環境ニュース[海外]

国際エネルギー機関、石炭火力発電所のクリーン化ロードマップを公表

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2012.12.17 【情報源】その他/2012.12.04 発表

 国際エネルギー機関(IEA)は、石炭火力発電所の炭素排出を削減しつつ発電効率を上げる、高効率・低排出(HELE)技術の開発・導入への行程を示したロードマップを公表した。これは、IEAの低炭素エネルギー技術ロードマップシリーズの最新版。
 現在、世界の発電エネルギーの最大部分を占める石炭は、世界中に広く分布し比較的安価でもあることから、今後も大きな位置を占めると考えられる。しかし、現在の石炭火力発電は、建設後25年以上の古い設備が多く、使用する技術も低効率であるため、発電効率は約33%にとどまり、使用する石炭の量も多い。ロードマップは、これらをHELE技術、少なくとも超臨界圧技術を用いた設備に交換または改修するよう求めている。超々臨界圧、高度超々臨界圧の発電では、効率は50%以上を目指せるという。また、炭素回収貯留(CCS)を併用すれば、HELE技術は石炭発電所からの平均CO2排出量を90%削減(キロワット時あたり100グラム以下)できるといい、IEAは、HELE技術が世界の気温上昇を2℃以内に抑えるための電力部門の目標達成に極めて重要であるとしている。ロードマップでは、HELE技術が発電所周辺の汚染物質や、水資源の消費量削減にも有効だとしている。【国際エネルギー機関

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