一般財団法人環境イノベーション情報機構
EU 欧州委員会が海洋ゴミ削減に関連する法規定、政策、戦略等の概要を公表
【ごみ・リサイクル その他(ごみ・リサイクル)】 【掲載日】2012.11.30 【情報源】EU/2012.11.16 発表
欧州委員会は、海洋ゴミの削減を率先するため、この問題と関連するEUの法規定、政策、戦略、そして進行中の、また今後予定しているイニシアティブも含めた概要をまとめ、公表した。海洋ゴミは、世界中の沿岸・海洋環境において深刻な脅威であることから、欧州委員会は、海洋生態系における汚染の発生と影響を削減するために、リオサミットにおける公約に沿い、この問題についての意識の向上、そして率先者になることを目指している。公表された概要では、水経済、資源効率、廃棄物経済、海洋保全、自然保護に関する政策や船舶及び港湾インフラに関する法規定が、これらの問題の克服に貢献するものの、これらの実行状況の改善が必要と結論付けている。これまでの取り組みでは、問題の規模や性質に関するデータ不足による弊害が出ていたが、現在のところデータの状況は部分的に改善されている。加盟国は、2012年10月15日までに、海洋戦略指令の実行の一部として、自国の海水の状態、また良好な環境状態の定義とそれを達成するための目標について報告書を提出している。欧州委員会は、現在それらの報告書を分析しており、2013年にその評価を公開するとしている。ポトチュニック環境担当委員は、「リオ+20サミットにおいて海洋ゴミを2025年までに大幅に削減することが義務付けられた。欧州委員会は、これを達成するための率先的役割を担うべく、加盟国、地域団体、ステークホルダーともに密に協力していく」とコメントした。【欧州委員会環境総局】