国連環境計画、青少年環境リーダー賞の受賞者を発表

【エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2012.11.22 【情報源】国連／2012.11.10 発表

　国連環境計画（UNEP）とバイエル社は、2012年環境リーダー賞を、独自の持続可能な開発プロジェクトを実施した、コスタリカ、ケニヤ、ベトナムの学生3人に授与した。
　コスタリカの学生は、エビの殻を回収し、活性成分を抽出して医薬品の生産に再利用するプロジェクトを実施。エビはコスタリカの主力産業であるが、殻はこれまで廃棄されて海洋汚染を起こしていた。また、ケニヤの学生は、捨てられたポリエチレン袋が環境や健康、生物多様性に悪影響を及ぼすことを防ぐため、回収してバッグやテーブルマットとして縫製するコミュニティプロジェクトを立ち上げ、地域の貧しい女性の技術と所得の向上を図った。ベトナムの学生は、個人世帯のエネルギー消費と資源の利用を削減するため、入念な調査を実施し、省エネが経済的にも有利であるという情報も盛り込んだ、「主婦のためのグリーンハンドブック」を作成・配布した。
　受賞者の選定は、UNEP、UNEP・ヴッパタール研究所による持続可能な消費生産センター（CSCP）、UNEPの青少年向け機関誌「TUNZA」（トゥンザ）、バイエル社の専門家が行った。受賞者には、それぞれのプロジェクトを実施・拡大するため、個々のニーズに合わせて用意された各種支援パッケージが贈られる。【国連環境計画】