一般財団法人環境イノベーション情報機構
国連環境計画、「廃棄物管理に関するグローバル・パートナーシップ」を開催
【ごみ・リサイクル 産業廃棄物】 【掲載日】2012.11.19 【情報源】国連/2012.11.06 発表
国連環境計画(UNEP)国際環境技術センター(IETC)は、世界各地の廃棄物専門家や関係者を集め、「廃棄物管理に関するグローバル・パートナーシップ(GPWM)」の隔年次会議を2012年11月5-6日、大阪で開催した。会議では、環境や人の健康に深刻な影響をもたらす世界の廃棄物管理の課題についての対策が検討された。廃棄物の量は、急速な人口増加や都市化、経済発展によって増え続けており、世界銀行のデータによれば、現在の年間約13億トンから、2025年には22億トンに増加する見込みだという。廃棄物の収集が不十分だと疾病が広がるおそれがあり、不適切な処分は処理作業者や近隣住民の健康、環境に大きな悪影響を及ぼす。しかし、GPWM会議では、廃棄物管理が適切に実施されれば、貴重な資源を回収・再利用することで、非公式部門を含め、新たな事業や雇用機会の創出、温室効果ガス排出量の削減、廃棄物のエネルギーへの転換といった機会が得られるとのメッセージが発せられた。こうした観点から、GPWMでは、より良い廃棄物管理の実施や資源の保全や効率を促進するために、国際的な様々な利害関係者間の協力を強化していくとしている。【国連環境計画】