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環境ニュース[海外]

アメリカ環境保護庁、五大湖の魚の水銀汚染による健康影響調査を支援

健康・化学物質 その他(健康・化学物質)】 【掲載日】2012.10.18 【情報源】アメリカ/2012.10.04 発表

 アメリカ環境保護庁(EPA)は、「五大湖回復計画」(GRLI)の一環として、五大湖の魚類摂取による水銀曝露から子どもや女性を守るプロジェクトに対し、総額160万ドルを助成すると発表した。これは、健康状態のスクリーニングと魚摂取への注意情報を改善するために使われる。
 EPAは「五大湖で採れる魚の多くは、水銀汚染のため食べるには危険。今回のプロジェクトにより、魚を食べることの利益は損なわずに、水銀への曝露を最小化する方法を探る」としている。
 助成対象の一つ、イリノイ大学が実施するプロジェクトでは、19万ドル余りの助成により、五大湖周辺の医療従事者と妊産婦を募り、魚の摂取と血中水銀濃度の関係を評価する。
 また、ミネソタ州保健局は、140万ドルの助成により、健康スクリーニングの改善と、スペリオル湖周辺の魚摂取への注意情報を改善するプロジェクトを実施する。この地域は、過去の調査で乳児の10人に1人に安全基準を超える血中水銀濃度がみとめられたとされ、今回、参加に同意した周辺地域の妊娠適期の女性を対象に、魚摂取の状況と血中濃度を調査する。
 今回発表されたのは、一連のGLRIの中で最新の取組である。オバマ大統領が2009年に提案したGLRIは、五大湖周辺の懸念地域の汚染浄化と、五大湖生態系における有害物質のリスク軽減に、過去3年で3億2000万ドルを投入している。【アメリカ環境保護庁】

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