G8　エネルギー大臣会合　EU需給対策の必要性を力説

【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2002.05.14 【情報源】EU／2002.05.03 発表

　デトロイトで開催されたG8エネルギー担当大臣会合で、欧州委員会副議長ロヨラ・デ・パラシオ氏は、エネルギー需要の抑制、エネルギーの安定供給及び安全保障の重要性を強調した。
　供給面については、エネルギー供給の多様性、環境保全、エネルギー安全保障を同時に満たすよう、原子力及び再生可能エネルギーに重きを置くべきであるとし、原子力に関して慎重に再検討せずして、京都議定書達成の道のりを見出すことはできない、と述べた。需要面については、道路輸送部門の対策が重要であるとし、中期的には技術を活用した代替燃料やモーダルシフトの可能性を示唆した。さらに、エネルギー需要の増加を抑制するため、規制手法や財政措置（目的税、減税など）の活用を躊躇すべきではないと述べた。
　最後に他のG8メンバーに対し、できるだけ早く京都議定書を批准し、ヨハネスブルグ・サミットまでに発効させることができるように要請した。【欧州委員会環境総局】