一般財団法人環境イノベーション情報機構
ニトロソジメチルアミン等を新たに有害物質として認定か
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2002.05.14 【情報源】カナダ/2002.05.03 発表
カナダ連邦州政府は5月3日、環境省・健康省の研究に基づき、3種の発ガン性大気汚染物質をカナダ環境保護法(Canadian Environmental Protection Act: CEPA)の有害物質リストに加えることを提案した。パブリック・コメントを募集した上で、60日後に政府が最終決定を下す。問題となっている物質は酸化エチレン、ホルムアルデビト及びニトロソジメチルアミン(NDMA)の3種。酸化エチレンはエチレングリコールなどの化合物をつくるのに使われる。ホルムアルデビトは樹脂の生産や自動車の排気ガスやタバコの煙に含まれている。NDMAはカナダでは使用されていないが、殺虫剤やタイヤ、染料の生産の副産物として放出されており、飲料水や自動車の排気ガス内から検出されている。
アンダーソン環境大臣は声明の中で「3種の物質を有毒物質に認定することは、排出源の浄化に向けた大事なステップ」と述べ、「産業界と一緒に生産過程を見直し、代替物質や代替プロセスの利用を進め、自動車の排気ガスに対する取組を強化することで、大気質を大幅に改善することができる」と認定の重要性を強調した。【カナダ連邦環境省】