イギリス、グリーン・ディールの試行7都市に1200万ポンドを支援

【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2012.10.05 【情報源】イギリス／2012.09.21 発表

　イギリスエネルギー・気候変動省（DECC）は、グリーン・ディール政策の試行を行うバーミンガム、ブリストル、リーズ、マンチェスター、ニューカッスル、ノッティンガム、シェフィールドの7都市に1200万ポンドを支援すると発表した。
　グリーン・ディール政策は、事前に資金を用意することなく建物断熱改修等のエネルギー効率改善工事を行い、改修後の光熱費の節減分によって工事費用を賄う仕組み。これら7都市は、炭素排出量の削減に向けて野心的な提案を求める政府の募集に応じ、地域全体の建物改良等のエネルギー使用抑制計画を提出した。いずれも国庫支援金のほかに独自の資金援助も行うとしており、この事業により約2500件の建物改修が見込まれる。これにより、地域でのグリーン・ディールについての認識の向上、グリーン・ディールに携わるアドバイザーや設置業者の実務経験獲得等につながると期待される。
　今回の支援資金は、評価及び設置工事等のグリーン・ディール各要素の試行、並びに早期フィードバックの獲得に充てられる。DECCのデイヴィー大臣は、「グリーン・ディールの試行開始に向けたこれらの都市の計画に感銘を受けた」と話し、各都市で建物エネルギー効率の改善が進むことに期待を寄せている。【イギリスエネルギー・気候変動省】