一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、スーパーファンドの全国優先リストに12カ所を追加
【健康・化学物質 公害予防/被害】 【掲載日】2012.09.28 【情報源】アメリカ/2012.09.13 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、スーパーファンドの全国優先リスト(NPL)に、人の健康や環境へのリスクが高い有害廃棄物汚染地区12カ所を追加し、さらに8カ所を候補地として提案した。スーパーファンドは、極度に汚染または放棄された有害廃棄物汚染地区を調査し浄化する連邦プログラムである。今回追加されたのは、電気めっき工場跡地(アラバマ州)や化学品製造工場跡地(アーカンソー州)などで、これら12件を含め、NPLには1983年以来、1676件が掲載された。このうち既に360件の浄化が終了し、現在リストに残る1316件が進行中である。
EPAはNPLの全案件に関し、汚染に責任のある企業や個人の特定を行い、責任者らに浄化の実施または費用負担を求めている。しかし、今回の追加案件ではその特定が難しく、EPAが汚染を全面的に調査することになり、浄化実施まで数年を要する可能性もあるという。EPAは、土地を浄化し再利用すれば、地域の資産価値向上や雇用創出、経済発展が促され、長期にわたり地域社会が活性化するとしている。【アメリカ環境保護庁】