一般財団法人環境イノベーション情報機構
韓国、高速バスの乗客と運転手の健康保護のため車内空気質管理の協定締結へ
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2012.09.19 【情報源】その他/2012.09.04 発表
韓国環境部(MOE)は、高速バス内の空気質管理の向上に向けて韓国バス協会及び高速バス会社8社と協定を締結し、パイロット事業を実施すると発表した。これは、高速バス車内の空気汚染物質からの乗客及び運転手の健康保護と快適なサービスを目指すもので、韓国内では初の試みとなる。MOEは、2006年12月、交通各社及び車両製造者に対し、公共交通における車内空気質ガイドラインを作成し、最適空気質基準を維持するよう勧告した。過去の調査では、一般的には同基準を満たしたものの、走行中のバス内のCO2レベルが基準を上回っているとされた。このため、車内の空気質を視覚的に確認できる携帯計測器を開発し、2012年8月、高速バス会社8社に対し、130台を提供、自主的な管理システムの構築を支援していた。
今回の事業では、走行中のバスのデータは自動的に本部へ送信され、データベースとして蓄積。リアルタイムの計測値に基づいた車内換気システムによりCO2汚染も管理される。このほか、乗客の満足度調査や車内空気質管理のマニュアルの共同制作も行われる。【韓国環境部】