一般財団法人環境イノベーション情報機構
ラムサール登録湿地のアルダブラ環礁、電力のほぼ100%を太陽光発電で供給
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2012.08.07 【情報源】その他/2012.07.25 発表
ラムサール条約事務局は、ラムサール登録湿地であり世界遺産でもある、セーシェルのアルダブラ環礁で、過去2カ月間、電力需要のほぼ100%を太陽光発電で供給したと発表した。これは、2008年に開始されたセーシェル諸島財団(SIF)の事業の成果で、4年間で50万ユーロを投入し、エネルギー消費型の慣行やエネルギー効率の悪い機器を一新。また、これまで利用してきた石油型のディーゼル発電機を太陽光とディーゼルのハイブリッド機に変えて石油の使用量を減らし、石油の運搬による漏出の危険性や運搬コストも低減した。2012年4月には、研究ステーション及び12のスタッフ棟の電力を太陽光で供給できるようになったという。この新システムは、すべてwebによる監視プログラムを実施しており、システムのパフォーマンスや電力消費量も連続的に記録する。メンテナンスやトラブル時の対応も可能なことから、離島地域における持続可能なエネルギーへの転換の可能性を示すものとして注目されている。【ラムサール条約事務局】