一般財団法人環境イノベーション情報機構
国連環境計画とイクレイ、「都市と自治体のための地球環境概況」を公表
【環境一般 まちづくり】 【掲載日】2012.06.27 【情報源】国連/2012.06.16 発表
2012年6月16日、国連環境計画(UNEP)と「イクレイ(ICLEI)−持続可能性をめざす自治体協議会」は、「都市と自治体のための地球環境概況」を公表した。これはUNEPが先頃公表した地球環境の総合的な評価報告書「地球環境概況5(GEO-5)」の姉妹版として、都市と自治体に関してまとめられた報告書である。この報告書では、東京都のキャップ&トレード制度からナミビアの首都ビントフックの環境マネジメントにいたるまで、さまざまな施策の成功事例を紹介し、ローカルな行動が国際的な目標の達成にも貢献し、環境悪化の抑止につながることを示している。また、持続可能な開発においても、グリーン経済への移行においても、自治体が中心的な役割を果たしてきたとして、その取組を支援し、かつその施策を他の都市や国でも実施できるようにするための提言を示している。アヒム・シュタイナーUNEP事務局長は「世界には自治体のすばらしい施策や取組が数多くあり、強力な国際行動がとられていない現状にあっては、こうした自治体の取組こそが希望の光である」と自治体への期待を述べている。【国連環境計画】