一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、スーパーファンド全国優先リストに新たに3カ所を追加
【水・土壌環境 地下水/土壌汚染】 【掲載日】2012.05.24 【情報源】アメリカ/2012.05.09 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、スーパーファンド法に基づく全国浄化優先リスト(NPL)に、新たに3カ所の有害廃棄物汚染地区を追加すると発表した。追加されたのは、人の健康と環境へのリスクが大きい、カリフォルニア州の金属部品組立工場跡など。EPAは、NPLに掲載した全ての案件について、汚染の責任当事者を特定し、その対象者に、費用負担も含めて汚染地区の浄化対策を行うよう求めることになっている。今回追加された案件は潜在的責任当事者が特定できず、今後EPAによる汚染状況の徹底調査が行われるため、浄化作業の開始までには数年を要する場合も有り得る。1983年以来、NPLには今回の3件も含めて1664件が掲載された。このうち359件は既に浄化が完了し、進行中の案件は1305件である。EPAは、汚染地区に適切な浄化措置が取られることで、その地区での雇用の創出、土地の資産価値の上昇、地方税の財源強化などが促され、結果として生産性の向上した土地を住民に取り戻すことができるとしている。【アメリカ環境保護庁】