一般財団法人環境イノベーション情報機構
カナダ環境省、冬期に頻発するスモッグと大気質悪化に注意喚起
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2012.01.12 【情報源】カナダ/2011.12.19 発表
カナダ環境省は、冬期に頻発するスモッグと大気質悪化に対し注意を喚起している。スモッグは大気汚染物質からなっており、夏期は、産業活動や公共交通機関がその主要因である。しかし冬期は、暖炉や薪ストーブがその原因の60%以上を占めている。また自動車交通や路面凍結防止用の塩も、大気中に浮遊して大気質を悪化させる。こうしたことから、スモッグの発生は、夏より冬季に多いという。スモッグの発生には、裸眼では確認できないほどの微粒子が大きく影響する。この微粒子は肺の奥深くに入り、喘息、心臓血管や呼吸器の疾患に多大な悪影響を与え、病状を悪化させる可能性がある。カナダ環境省では、木材を燃料とする暖房の使用を避け、自家用車でなく公共交通機関を利用することが大気質改善に有効であるとし、自動車の利用が必要な場合は、走行速度を抑え不必要なアイドリングを避けるよう呼びかけている。これらは日常的にできる簡単な方法ではあるが、スモッグ注意報発令中は特に有効だという。また、汚染濃度が有害レベルに達するかどうかの判断には、カナダ環境省ウェブサイトのInfo-Smogで、スモッグ注意報と大気質予報を確認するよう呼びかけている。【カナダ環境省】