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環境ニュース[海外]

欧州委員会、エネルギーの安定供給と低炭素で競争力あるエネルギー・ロードマップ2050を発表

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2012.01.10 【情報源】EU/2011.12.15 発表

 欧州委員会は、2050年までに炭素排出を80%以上削減するとの目標を、競争力とエネルギー供給を損なうことなく実現するための道筋を示す行程表「エネルギー・ロードマップ2050」を発表した。このロードマップでは、脱炭素の主要4手段(エネルギー効率、再生可能エネルギー、原子力発電、炭素回収貯留)の組み合わせによるシナリオを分析し、次のような結論を導いている。
・エネルギーシステムの脱炭素は、技術的にも経済的にも実現可能。いずれの脱炭素シナリオでも、排出削減目標は達成可能で、長期的には現行政策よりコストがかからない。
・エネルギー効率の向上と再生可能エネルギーのシェア拡大は、どのようなエネルギー構成を選択するかに関係なく、2050年のCO2目標達成のために不可欠。
・早期の投資が、将来の価格を最適化する。2030年まで電力の価格は上昇するが、その後は供給コストの低下、節約政策、技術向上により下がるとみられる。域内の投資拡大、関連する地域の雇用増加、輸入依存緩和の恩恵が、コストを上回る。全体的コストあるいは供給への影響という点では、いずれのシナリオも大きな差はなく脱炭素に至る。
・ヨーロッパ全体で取り組むことで規模の経済が実現し、コスト削減と供給の安定化が図れる。
 欧州委員会は、2011年3月に、域内経済全体に関わる脱炭素ロードマップを公表した。その後、委員会は部門別ロードマップの作成も進めており、エネルギー部門全体をカバーする今回の「エネルギー・ロードマップ」はその最後になる。【欧州委員会】

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