一般財団法人環境イノベーション情報機構
フランス政府、嫌気性処理法(メタン化)の包括的支援規則を公示
【エネルギー バイオマス】 【掲載日】2011.12.06 【情報源】フランス/2011.11.22 発表
フランス政府は嫌気性処理法(メタン化)への包括的な支援措置を打ち出し、この措置を定めた規則を2011年11月22日と23日の官報に公示した。嫌気性処理法は都市ゴミや産業廃棄物、農業廃棄物をバイオガスという形で再生可能エネルギーに変換する処理である。公示された規則は、廃棄物由来のバイオガスの生産者に対し、そのガスを天然ガス網に注入することを認めるなど、新たな市場を開くことにより、嫌気性処理の発展を妨げている障害を取り除くものである。このバイオガスは、施設の規模や使用される廃棄物の種類に応じて、45〜125ユーロ/MWhで買い取られる予定である。フランスは2020年までにエネルギーに占める再生可能エネルギーの割合を23%に引き上げるとの目標を打ち出しており、この目標の達成にとっても、廃棄物処理問題の解決にとっても、嫌気性処理法は重要な要因である。ドイツには3000以上のバイオガスプラントがあるが、フランスには200しかないという現状のなか、今回の規則により、バイオガス産業の発展と雇用が促されることが期待されている。【フランス、エコロジー・持続可能な開発・運輸・住宅省】