一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州議会、EUの食品廃棄量削減を要請
【ごみ・リサイクル その他(ごみ・リサイクル)】 【掲載日】2011.12.09 【情報源】EU/2011.11.23 発表
欧州議会の農業・農村開発委員会は、EUの家庭や小売店で約50%の食品が廃棄される一方で、1600万人が食料援助に頼っている現状にかんがみ、食品廃棄量を2025年までに半減させ、EUの貧困市民への食料提供を促す緊急の措置を求める決議を承認した。食品の廃棄は、生産者から消費者に至るあらゆる段階で発生しているため、委員会は、部門ごとに食料の供給消費チェーンの効率を上げ、食品の廃棄量を減らす措置を講ずるようEUと加盟国の双方に求めた。決議では、食品を無駄にしないよう、市民への意識啓発や学校教育、地方自治体とメディアによる情報提供と支援を求めるとともに、食品の廃棄量を減らすために、消費期限表示と包装を適正化すること、公共部門の調達において食品の有効利用に努める業者を優遇することなどの具体策を盛り込んでいる。委員会で可決された決議は、次回のストラスブールの議会本会議で投票が行われる。【欧州議会】