一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、鉛の大気質基準は大半の州が達成と公表
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2011.11.24 【情報源】アメリカ/2011.11.09 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、各州における鉛の大気質基準の測定結果を発表した。39州は国の基準を満たしたものの、イリノイ州等4州については未達成の地域があり、テネシー州等3州については有効な情報が不十分で評価不能と判定された。アメリカは、2008年、それまでの鉛の大気質基準を10倍に強化し、1立方メートル当たり0.15マイクログラムとした。同時に、新しい測定機を鉛の大規模排出源近くに設置することを決め、既存の測定機のデータと併せ二段階にわたって達成・未達成地域を指定した。昨年、EPAは、2007〜09年に基準に達しなかったとして、11州の16地域を未達成地域に指定。未達成とされた地域は、18ヶ月以内に鉛の汚染削減の計画を立て、5年以内に実施しなければならない。人が鉛に曝露する経路は、空気中に排出された鉛の吸入や口からの摂取が主だが、子どもは最も影響を受けやすいとされており、IQや学習能力、行動への悪影響が懸念されている。【アメリカ環境保護庁(EPA)】