一般財団法人環境イノベーション情報機構
ドイツ、国家資源効率プログラム案を公表
【ごみ・リサイクル その他(ごみ・リサイクル)】 【掲載日】2011.10.31 【情報源】ドイツ/2011.10.12 発表
ドイツ連邦環境省は、ドイツ経済が新規の原料に対する依存から脱却し、資源消費によって発生する環境負担を削減することを目的にした国家資源効率プログラム案を公表した。連邦政府が2010年10月20日に承認した資源戦略において国家資源効率プログラムの策定が承認されていた。プログラム案は、連邦環境省が、関連団体やNGO、学術界等と優先的に協議を実施した上で策定されたもので、今後、連邦政府内で合意される。連邦環境省は、革新力のある経済、効率技術や循環経済の優位性、厳格な環境基準、そして市民への情報提供や市民の積極的参加により、ドイツは、資源効率の高い国民経済を構築する最高の前提条件を持っているとしている。プログラム案では、資源効率への挑戦と可能性について示し、持続可能な資源供給から生産、利用、消費、循環経済まで資源効率の向上のための具体的対策を示している。特に、市場促進や情報、助言、教育、研究、並びに経済界や社会における自主的な対策とイニシアティブの強化が重要であるとして、例えば、中小企業への効率コンサルタント、環境マネジメントシステムの支援、技術規格や公的調達における資源効率の視点の導入、自主的な製品ラベルや認証の強化、そして循環経済の強化といった対策を挙げている。【ドイツ連邦環境省】