イギリス、過去の気象状況を調査する国際プロジェクトに参加

【環境一般 調査/研究】 【掲載日】2011.09.28 【情報源】イギリス／2011.09.13 発表

イギリス気象庁は、過去200年の世界の気象状況を再構築・再解析することを目的にした国際プロジェクト「ACRE（地球大気循環再構築）」に参加している。これは、再解析により、過去の大気の状況に関する詳細な解析を6時間間隔で示し、最終的に、未来の気象に関する理解を含む多数の用途が期待されているもの。気象庁におけるACREプロジェクトのリーダーであるアラン氏は、「プロジェクトは、未来の気象予想を可能にするもの」とコメントしている。また、米国コロラド大学における解析責任者であるコンポ氏は、「19世紀の船舶の船長や探検家、医者等による様々な歴史的記録の参照を必要とする。これらを米国エネルギー省のスーパーコンピューターで分析し、結果は、これまで集められた気象情報に関する科学的研究において、最も広範囲なものになる」とコメントした。気象庁は、このプロジェクトでは、手書きデータの入力など、一般の人々の協力が重要な役割を果たしているとしている。9月21日から23日まで、オランダで年次会議が開催され、過去と未来の気象に関する歴史的データの活用について幅広い議論が実施される。【イギリス気象庁】