欧州委員会、エネルギー外交に関する包括的戦略を承認

【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2011.09.22 【情報源】EU／2011.09.07 発表

　欧州委員会は、エネルギー供給の安全と国際協力に関する通告を承認した。これは、エネルギー分野における欧州連合の外交に関する包括的戦略を初めてまとめたもの。欧州連合内へのエネルギーの輸入の割合は増加しており、それに伴う加盟国と第3国間の決議や協定は、欧州連合内のエネルギーインフラストラクチャーやエネルギー供給状況に重要な影響を持つ。そのため、欧州連合としての利益がこれらの決議や協定において反映されることが必要であり、そのため、欧州連合と加盟国のエネルギー外交における43の優先戦略をここでまとめている。主な戦略ものは次のとおり。
●加盟国と第3国のエネルギー分野における国際協定に関する情報の相互交換。交渉中の協定も含む。欧州委員会は、個々の協定について、それがエネルギー供給保障に関する欧州連合の法や目標に一致しているか、立場表明ができる。
●第3国とのエネルギー協定は、欧州連合の目標を達成するために必要である場合、欧州連合としても討議することができる。
●欧州連合は、地中海地方南部の国々との再生可能エネルギープロジェクトに関する新しいパートナーシップを提案する。
●欧州連合における開発政策において、最貧国や開発国における持続可能なエネルギーの供給を強化重点とする。
【欧州委員会エネルギー総局】