一般財団法人環境イノベーション情報機構
ドイツ、海底ハイドレード鉱床に関する研究プロジェクトが第2次フレーズへ
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2011.09.09 【情報源】ドイツ/2011.08.26 発表
ドイツ連邦経済技術省は、海底のハイドレード鉱床に関する研究プロジェクト「SUGAR」の第1次フレーズが終了し、第2次フレーズが開始したことを公表した。「SUGAR」は、「海底ハイドレード鉱床:探索、採掘、輸送」の略であり、2008年以降、連邦経済技術省と連邦研究省が共同で実施している。第1次フレーズは、2008年から2011年までで、産業界や学術界から20以上の組織がパートナーとして参加した。第1次フレーズにおける助成額は1000万ユーロで、2011年から2014年に実施される第2次フレーズでは1300万ユーロとなる。大陸棚にあると推定されるハイドレードの鉱脈は約3000ギガトンであり、内陸地にあるガス鉱脈約100ギガトンよりも大幅に蓄積量が高い。SUGARプロジェクトでは、海底に温室効果ガスを埋め、同時にメタンハイドレードの採掘を目指すもので、プロセス熱によって、メタンハイドレードが放出され、回収・利用が可能となる。プロジェクトを通じて、鉱脈の発見から採掘、メタンハイドレードの輸送まで総合的なプロセスを調査し、適した技術を開発する。【ドイツ連邦経済技術省】