イギリス、燃料貧困の統計を公表、燃料貧困層が増加

【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2011.07.27 【情報源】イギリス／2011.07.14 発表

　イギリス・エネルギー・気候変動省は、「2011年燃料貧困統計年次報告書」を公表した。これは、2009年とそれまでの経年データ、または研究結果や推定について、表やチャート、テクニカルデータ、豊富な解説がまとめられたもの。対象となる燃料貧困世帯は、適切な暖房（主要な生活空間は21度、その他の空間は18度）を維持するために必要な燃料費が、収入の10％以上を占める世帯を指し、イギリス住宅調査と燃料価格を組み合わせることによって2009年の統計結果が算出されている。統計結果の概要は次の通り。
●2009年の燃料貧困世帯は550万世帯であり、2008年の450万世帯から増加した。
●2008年から2009年に燃料貧困世帯が増加した要因は燃料価格の高騰にある。ガス料金は14％増加し、電力料金は5％増加した。
●燃料貧困世帯の多くは、子供や老人が同居し、または長期で病気療養中の家族がいる。
●収入の増加、住宅のエネルギー効率の改善、社会的割引制度は、燃料貧困世帯に陥ることを回避し、燃料貧困世帯から脱却することを支援する。
【イギリス・エネルギー・気候変動省】