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環境ニュース[海外]

ドイツ内閣 デポジット制度 2003年1月1日導入を決定

ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2002.03.28 【情報源】ドイツ/2002.03.20 発表

 ドイツ連邦政府内閣は、2003年1月1日から、ワンウェイ容器に対するデポジット制度を導入することを承認した。デポジットは、リターナブル容器の減少の原因となっているビール、ミネラルウォーター、炭酸清涼飲料水の缶やワンウェイびんに課せられる。ワインとフルーツジュースのワンウェイ容器は対象外である。デポジット金は通常のもので0.25ユーロ(約29円)、1.5リットル以上のものには0.5ユーロ(58円)で、空の容器を返却すると払い戻される。
 連邦環境大臣トリッティン氏は、「この制度の導入により、ワンウェイ容器の氾濫をせき止め、環境に配慮したリターナブル容器は有利になるだろう。また、新たな雇用の創出にもつながるだろう」と評価している。
 ドイツでは、ワンウェイ容器に対するデポジット義務が、1991年以降、免除されてきた。包装廃棄物令によれば、リターナブル容器の市場占有率が72%を下回った場合には、デポジット義務が課される。1999年2月から2000年1月、及び2000年5月から2001年4月までに行った調査では、既にリターナブル容器の市場占有率は72%を下回った。特に、2000年5月から2001年4月に行った調査では、リターナブル容器の割合は63.81%にまで落ち込んだ。過去16ヶ月の間に、リターナブル容器の割合は10%以上減り、2001年末には約60%になっていると推定されている。トリッティン氏は、「ワンウェイ容器の増加の原因は、炭酸清涼飲料の増加による」と批判している。
 また、経済省と環境省が共同で算出したデポジット制度に必要な年間のコストは、1億3500万ユーロ(約155億2500万円)であり、一方で、デュアルシステムの節約による年間コストは、約2億5000万ユーロ(287億5000万円)になると考えられている。よって、「多大な費用が必要」として、デポジット制度の導入を非難している飲料業界の批判に対し、トリッティン氏は、「ワンウェイ容器をリターナブル容器にするのには、1セントもかからない。」と述べている。【ドイツ連邦環境省】

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