一般財団法人環境イノベーション情報機構
EU、資源消費に関する2つの報告書の結果を公表
【環境一般 調査/研究】 【掲載日】2011.06.10 【情報源】EU/2011.05.26 発表
欧州委員会は、国連環境計画と共同で、枯渇する資源の取り扱いについて大幅な変更を求める2つの報告書の結果を公表した。一つ目の報告書「金属のリサイクル率」では、金属のリサイクル率における大幅なポテンシャルについて強調している。現在、18種の金属のみ50%以上リサイクルされており、全体のリサイクル率は1%に達していない。2つ目の報告書「自然資源の利用と経済成長による環境への影響の切り離し」では、世界的な資源危機を2050年までに回避するために、資源消費と経済成長の「切り離し」の必要性を強調している。現状の消費状況を変えない限り、2050年までに資源消費は、現在よりも3倍多い年間1400億トンの鉱物、鉱石、化石燃料、バイオマスが消費されると予想されている。現在、年間16トンの一人あたりの消費量を3分の2削減するために、資源消費に関する学術的な今後の基礎シナリオを提供している。両報告書では、立法者と政策決定者に対し、資源消費の削減とリサイクル向上のための方法を見つけ出すことを呼びかけている。【欧州委員会環境総局】