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環境ニュース[海外]

国連環境計画、2010年災害後のハイチの復興への課題と取組を報告

環境一般 調査/研究】 【掲載日】2011.05.11 【情報源】国連/2011.04.21 発表

国連環境計画(UNEP)は、2010年に震災とハリケーンで大きな被害を受けたハイチにおける甚大な環境破壊とその克服、および開発支援による持続可能な国の発展への道筋を示す報告書を発表した。報告書によると、ハイチは災害により深刻な森林破壊、水路の汚染、沿岸部と海域の損壊といった多大な被害をこうむったが、UNEPとハイチ政府および国連その他の機関との協力により、同国の慢性的な環境課題の克服と優先的開発課題の支援に向けた様々な活動が始まっている。環境衛生や自然資源に係る様々な課題に対し、UNEPの支援は、意識喚起、協調、技術支援、実行の4つのアプローチを組み合わせた。報告書には、災害以前にカリブ海で最も環境破壊が激しいとされていたハイチで、国民の移住と大量のがれきや廃棄物が環境へ及ぼしている影響を緩和するための取り組みが記されており、この種の災害後の活動と課題についての貴重な経験として、将来の大規模災害支援に生かせるものになっている。UNEPは、地域社会の再建と自立に向け、持続可能な農業、漁業、エコツーリズム再生可能エネルギー等の多数の事業を進めているが、ハイチの長期的な復旧支援には外国からの継続的な支援も必要だとして各国の協力を呼び掛けている。【国連環境計画(UNEP)】

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