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環境ニュース[海外]

オバマ大統領、アメリカのエネルギー安全保障について演説

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2011.04.13 【情報源】アメリカ/2011.03.30 発表

 オバマ大統領は、2011年3月30日、アメリカのエネルギー安全保障に向けた計画の概略を発表した。大統領は、石油価格の上昇は国民生活と経済活動に多大な負荷を及ぼすため、持てる資源を活用し、多様なエネルギーを組み合わせることで、エネルギー供給を確実なものにしなければならないとし、長期的には石油依存脱却、短期的には国内エネルギー源の開発・生産と、エネルギー効率向上を図り、先進クリーンエネルギー技術により競争力を高めていく方針を表明した。

○石油の輸入削減
2008年に1日当たり1100万バレル輸入していた石油を、2025年までにこの3分の1の削減を目指す。
・国内の石油・ガスの安全で責任ある開発と生産(洋上の油・ガス井の安全性改革、未開発資源の特定等)
・多様で信頼しうるエネルギー源の確保(天然ガスの拡大、バイオエネルギー、原子力のための国際基準構築、エネルギー効率向上)
・バイオ燃料・天然ガスを含めた、石油に代わるエネルギー源の開発(バイオ燃料市場の拡大、新バイオ燃料技術の実用化、天然ガスの責任ある開発方法)
・自動車・トラックの効率向上によるガソリン代削減(新燃費基準を、2012-16年式車は2016年までに35.5マイル/マイルとする。2015年までに電気自動車100万台を稼動)
・連邦政府が率先して公用車で実施(ハイブリッド車の保有数を倍増。2015年にはすべての新車購入をハイブリッド車や電気自動車に)

○クリーンエネルギー
クリーンエネルギー発電とエネルギー効率の向上への道筋を描き、クリーンエネルギー技術の最前線に立つ。
・クリーンエネルギー市場構築(2035年までに全米の電力の80%を、風・太陽・バイオマス・水力、原子力、高効率天然ガス、クリーン石炭といったクリーンエネルギーでまかなう)
・住宅・ビルの効率向上によるエネルギー費用の削減
・クリーンエネルギーの研究開発(既に100件を超す先進技術プロジェクトに投資。これまで、1)建物のエネルギー効率、2)太陽光による燃料、3)原子炉モデル・シミュレーションの3つのエネルギー革新ハブに投資。2012年度はそれぞれ倍増)

【アメリカエネルギー省】

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