下水処理場からの硝酸塩排出を規制

　イギリスのミーチャー環境大臣は３月５日、河川や海岸の環境を改善するため、下水処理の過程で排出される硝酸塩を削減することを発表した。今回の規制により恩恵を受けるのは４河川と、その周辺にある１８０ヶ所の海水浴場。
　「都市部下水処理規則」（Urban Waste Water Treatment　Regulations）は、飲料水源や海水浴場周辺など排水の影響を受けやすい地域では、二次処理よりも高度な下水処理を要求する。今回の地域も、こうした地域に指定されている。対象地域を担当する下水処理会社は、同地域にある６つの下水処理施設から排出される硝酸塩を2004年までに削減することになる。
　今回の措置が、農業からの硝酸塩排出を規制する措置とあいまって、効果をもたらすことが期待されている。【イギリス環境・食糧・地方事業省】