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環境ニュース[海外]

ドイツ、バイオマス利用長期戦略研究を公表

エネルギー バイオマス】 【掲載日】2010.11.18 【情報源】ドイツ/2010.11.04 発表

 11月4日、ドイツ連邦環境庁は、バイオマスの持続可能な利用の長期戦略に関する研究を公表した。長期戦略の基本は、バイオマスをエネルギー利用する前に、物質として何度も利用することにあるという。2011年1月以降、バイオ燃料とバイオ電力の生産者は、持続可能な生産によるバイオエネルギー源であることを証明することが義務付けられている。これは、2009年の再生可能エネルギー指令において、欧州連合が、温暖化対策及び生物多様性のためにバイオ燃料と液体バイオエネルギー源に持続可能性基準を導入したことによる。戦略に関する研究の概要は以下の通り。

バイオマスは、電力、熱、燃料に利用されている。バイオマスは、わずかな資源であり、木材、植物油といった持続可能な資源は、まず物質的に(製品を製造するために)、利用されることが求められる。つまり、数回利用した後に、廃棄物、残余物として、エネルギー利用に導入されることである。例えば、木材は、最初に家具や建材に利用され、その後、エネルギーに利用されるべきであるとしている。
●長期的に、持続可能な資源は、食糧や飼料生産に適していない土地に優先的に生産されるべきである。地力が低下した農地において、バイオマス栽培は、大量の炭素と連結させることが可能である。エネルギー植物の栽培は、生物多様性にネガティブに影響してはならず、非直接的に土地利用の変化をもたらしてはならない。
●更なるアプローチは、国際的・二国間の財政機関のために、義務的拘束力を持つ持続可能性基準を開発することである。特に、土壌、水、生物多様性、社会基準の維持が重要な基準となる。長期的には、全てのバイオマスのための持続可能な基準が作られなければならない。連邦環境庁は、そのために、更なる研究プロジェクトを実施する。
【ドイツ連邦環境庁】

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