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環境ニュース[海外]

国際エネルギー機関、チェコのエネルギー安全保障向上を称賛しつつ、気候変動と経済効率に対する一層の重視を要請

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2010.10.22 【情報源】その他/2010.10.07 発表

 国際エネルギー機関(IEA)の田中伸男事務局長は、「IEA各国のエネルギー政策:チェコ共和国2010年レビュー」の発表にあたり、「先の2005年レビュー以降、チェコはエネルギー政策を強化し、電力・ガス市場の自由化をさらに進め、石油安全保障、ガス安全保障の強化にも意欲的に取り組んだ」と同国のエネルギー政策改善への取り組みを讃えた。また「国家エネルギー構想(案)」と「気候保護政策(案)」に触れ「チェコには、バランスがとれて一貫性のあるエネルギー・気候戦略を策定できるチャンスがある」と述べた。但し上記2010年レビューでは、健全なエネルギー政策にはエネルギー安全保障だけでなく、経済効率も柱とすべきである等、いくつかの課題を指摘。「国家エネルギー構想(案)」に関し、経済効率と環境面での持続可能性を詳細に評価することで、エネルギー政策の大きな改善も可能であるとしている。チェコのGDP当たりCO2排出量は、IEA加盟国の中でオーストラリアに次いで2番目に多く、また石炭依存度が高い。同事務局長は、グリーン投資スキームを利用して排出削減に投資するなどの政策努力を讃える一方、CCS(二酸化炭素回収・貯留)などのクリーンな石炭技術の研究開発などを推奨した。チェコは現在、EUの中でフランス、ドイツに次いで第3の電力輸出国である。同事務局長は、EU域内電力市場の確立には、国境を越えた基盤整備が必要であり、チェコにおいてもその基盤整備への投資を進める政策枠組みが必要だと述べた。【国際エネルギー機関(IEA)】

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