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環境ニュース[海外]

国連環境計画、調理用コンロの高効率化・クリーンエネルギー化を推進

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2010.10.04 【情報源】国連/2010.09.21 発表

 アフリカ、アジア、ラテンアメリカで調理用コンロの高効率化・クリーンエネルギー化を進める国際的な取り組み「クリーンな調理用コンロのための国際協力」イニシアチブが、第65回国連総会会期中の2010年9月21日に始まり、国連環境計画(UNEP)も参加する。燃焼効率の悪い調理用コンロは、室内空気汚染物質を排出する。これを吸い込むことで、推定160万〜180万人が吸入し健康被害を起こして早死するとされる。またコンロで使う木材等の不完全燃焼から生じるブラックカーボン(煤)は気候変動の大きな要因でもある。そのためこのイニシアチブは、太陽エネルギー、液化石油ガスのほか、エタノールと有機質パルプを混合したゲル燃料等の代替燃料を使用する調理用コンロの普及を図り、室内空気の汚染による健康被害を減らすとともに、家庭燃料としての木材使用量を減らして森林破壊の抑制にも寄与することを目指す。UNEPは従来から途上国における再生可能エネルギーシステムの浸透を進めている。アフリカ、ブラジル、中国では、地域のエネルギー企業を育成し、省エネルギー高効率調理用コンロの普及を進め、経済と環境の両面で成果を挙げている。インド農村部では、低利融資による太陽熱調理機の導入促進に成功した。また、UNEPはブラックカーボンと環境変化に関する科学研究も進めており、インドでは、市販の調理用コンロについて、有害物質やブラックカーボンの排出量及び燃料効率に関するデータ収集を行っている。【国連環境計画(UNEP)】

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