一般財団法人環境イノベーション情報機構
ドイツ、電気配送車の実証試験をベルリンでスタート
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2010.09.15 【情報源】ドイツ/2010.09.01 発表
ドイツ連邦環境省は、9月1日、ベルリンで電気配送車の実証試験を実施し、これに900万ユーロを拠出することを公表した。この実証試験では、ダイムラー社の電気配送車「Vito E-Cell」が利用され、ベルリン各地で複数の配送事業者が参加する。都市内の配送車の移動距離は短距離であり、頻繁に発進と停止を繰り返すため、電気自動車の特性を生かすことができる。実証試験では、日常業務における利用の可能性と信頼性が重点となる。電気配送車の時速は80キロメートル、最長で130キロメートル走行に制限されており、ブレーキの回生エネルギーも利用される。動力源となる電力は、Vettenfall社により再生可能エネルギーで供給される。
ハイネン・エッサー政務次官は、「電気自動車は、CO2を排出しないだけでなく、騒音もなく、有害物質の排出もない。市街地など人口密集地での利用に有利である」とコメントしている。【ドイツ連邦環境省】