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環境ニュース[海外]

ドイツ、自然に配慮した洪水予防政策の経済評価研究の結果を公表

環境一般 調査/研究】 【掲載日】2010.09.03 【情報源】ドイツ/2010.08.18 発表

 8月18日、ドイツ自然保護庁は、研究報告書「エルベ川における自然に配慮した洪水予防に関する経済評価」を公表した。これは、連邦自然保護庁の委託により、ベルリン工科大学が実施した研究結果をまとめたものであり、堤防の撤去と川岸の再自然化といった自然に配慮した洪水予防対策による利益は、対策にかかる費用に対し、3対1で優勢であることを証明している。
 これまでの費用対効果分析では、洪水を減少させる効果のみ考慮されていたことから、自然保護にも貢献する洪水予防対策は、比較的、悪い結果となっていた。今回の研究では、川岸が動植物の生息空間であり、人間の余暇空間であり、さらに有害物質のフィルターの役割を果たすことが、計算段階で考慮され、これにより、多様な生態系の持つ経済価値が数量的にまとめられた。利益と費用の比較が、3対1であることは、自然に配慮した対策による環境、及び経済における利益は、対策に必要な費用よりも3倍の価値があることを示している。【ドイツ連邦自然保護庁】

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