一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、ディーゼルエンジンの排ガス汚染低減でミシシッピ州立大学に100万ドルの支援
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2010.08.17 【情報源】アメリカ/2010.08.05 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、アメリカ南東部の貨物輸送によるディーゼル排ガス低減のため、ミシシッピ州立大学先進車両システムセンターのプロジェクトに100万ドル強の支援を行った。このプロジェクトでは、合計101台の長距離トラックに、バッテリー駆動式エアコンユニット(BAC)を装着することで、休憩や荷の積み降ろしで停車中のアイドリングを不要にし、ディーゼル排ガスの低減を目指す。これにより、二酸化炭素、粒子状物質、および窒素酸化物の排出削減に貢献する。ディーゼルエンジンの排ガスは、市民の健康と環境にとって重大な脅威であり、その削減が急がれる。このプロジェクトでは、ミシシッピ州内の大手民間車両運送事業2社が同大学と提携し、それぞれ一部のトラックにBACを装着、ディーゼル燃料の使用量を144,502ガロン削減し、その結果、二酸化炭素排出量を年間1,608トン、窒素酸化物を同28.67トン、粒子状物質を同0.78トンを削減するとされる。EPAは、規制的手段に自発的イニシアチブを組み合わせるこうした取組を通じ、全米のディーゼルエンジン排ガスの大幅低減を目指している。【アメリカ環境保護庁(EPA)】