一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス、気候変動への適応に対する企業の意識調査の結果を公表
【環境一般 調査/研究】 【掲載日】2010.08.17 【情報源】イギリス/2010.08.04 発表
イギリスの環境・食糧・農村地域省(DEFRA)は、8月4日、Ipsos MORI社に委託して実施している研究プロジェクト「気候変動への適応−公共部門、民間部門、非営利部門の意識調査」における民間部門の結果について、公表した。これによると、イギリス国内の多数の企業は、気候変動によりもたらされる様々な天候の影響を受けているものの、気候変動による影響に適応する準備は進んでいないことが分かった。4分の3の企業が、国内の気候変動の影響に関心を持ち、31%の企業が、過去3年間において、洪水などの極端な天候の影響を受けたとしている。しかし、23%の企業のみが、気候変動によりもたらされるリスクとチャンスについて、対策を開始している。調査では、一般的に、企業は、気候変動は、チャンスよりも脅威をもたらすと認識している。しかし、DEFRAの最近の別の調査では、気候変動の影響は、建設・改修、水管理、ツーリスト、運輸、食品生産等の様々な部門において、チャンスをもたらすと考えられていることが分かっており、DEFRAは、気候変動のリスクとチャンスの要素を、ビジネスに含めるためには、多大な努力が必要であると、警告している。【イギリス環境・食糧・農村地域省】