イギリス、持続可能なパーム油に関する研究プログラムを開始

【エネルギー バイオマス】 【掲載日】2010.07.26 【情報源】イギリス／2010.07.13 発表

　イギリスの環境・食糧・農村地域省は、7月13日、持続可能なパーム油に関する研究プログラムを開始することを発表した。パーム油は、「奇跡の製品」として、食品、化粧品、飼料、タイヤ、そしてバイオディーゼルに利用されている。しかし、東南アジアでのプランテーションの拡大は、熱帯雨林の大規模な伐採や、温室効果ガスの排出拡大、オラウンターンなどの野生動物に対する脅威の原因となっている。この研究プログラムでは、イギリスにおけるパーム油の使用状況を調査する。使用量、その使用量のうち持続可能な生産によるパーム油の量、環境負担を削減する方法への変更について、調査する。
　80％のパーム油は食糧に利用されており、マレーシアとインドネシアが、世界の供給の90％を担っている。パーム油の世界需要は、2020年には2000年の倍近くになると予想されている。中国が最大市場であり、EU及びインドが、中国に続く市場を持っている。【イギリス環境・食糧・農村地域省】