一般財団法人環境イノベーション情報機構
EU、バイオ燃料認証システムの導入基準を決定
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2010.06.21 【情報源】EU/2010.06.10 発表
欧州委員会は、経済界、行政、非政府組織に対し、バイオ燃料の持続性を認証するための「自主的な規則」を導入することを奨励し、欧州委員会によって認められるためにその認証システムが満たさなければならない基準について定めた。認証システムは、2010年12月に発効する再生可能エネルギー指令の実施要綱の一部である。主な要点は以下のとおり。●主要基準
独立した審査機関が、生産プロセスの総合的な審査を行う。さらに審査の信頼性について基準が定められた。
●バイオ燃料の原産対象
熱帯雨林や伐採が最近行われた土地、排水泥炭地、湿地、または大規模な生物多様性が存在する土地を起源とする資源によって、バイオ燃料を生産することを禁止する。
●高い温室効果ガス排出削減を達成するバイオ燃料のみ助成の対象となる
加盟国は、再生可能エネルギー普及の国家目標を達成しなければならず、さらに、温室効果ガス排出削減ポテンシャルが高いバイオ燃料のみ、その国家目標達成数値に換算することが可能となる。またその算出方法も今回の決定に含めている。条件として、バイオ燃料は、化石燃料と比較し、少なくとも35%の温室効果ガスの排出量が低いことが求められる。この数値は、2017年には50%に、2018年には60%に上がる。【欧州委員会エネルギー総局】