一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁 ビスフェノールAの環境影響を調査へ
【健康・化学物質 環境ホルモン】 【掲載日】2010.04.07 【情報源】アメリカ/2010.03.29 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、食品容器などに広く使われているビスフェノールAについて、環境影響に関する調査を求め、EPAの懸念される化学物質リストに追加することなどを盛り込んだビスフェノールA行動計画を公表した。2010年1月には、アメリカ食品医薬品局(FDA)が、ビスフェノールAの健康影響の可能性を指摘し、その影響に関する調査や食品容器を通じた曝露を減らす方法について、研究することを発表している。
ビスフェノールAの環境中への排出量は年間100万ポンドを超え、生殖機能への影響などが懸念されている。今回、公表されたEPAのビスフェノールA行動計画では、環境への潜在的な影響に基づいて、ビスフェノールAを懸念される化学物質のリストに加えること、表流水や地下水中のビスフェノールA濃度に関する情報を求めること、メーカー等に対して、影響評価に役立つ試験データを提供するよう求めること、ビスフェノールAへの不必要な曝露を減らすためEPAの環境設計プログラムを活用すること などが示されている。【EPA】