一般財団法人環境イノベーション情報機構
ロンドン・ファッションウィーク エシカル・エコロジカルなアパレル生産に関する会議を開催
【エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2010.03.05 【情報源】イギリス/2010.02.23 発表
イギリスのロンドンで行われるファッションウィークで、服飾メーカーなどの代表者が200人以上集まり、アパレル生産に関する倫理的な問題、環境問題などについて議論する会議が行われる。2009年に打ち出された「持続可能な衣料品行動計画(SCAP)」が一周年を迎え、今年は新たに英国小売協会、リーバイス・ストラウス社などが新たにこの計画に署名する。この行動計画には開始以来、高級衣料品店やデザイナー、繊維メーカーなど40以上の企業や団体が参加し、環境面・倫理面で問題の多い「使い捨て」ファッションを打開するために立ち向かってきた。すでに名の知れたファッション関連の大企業が環境に配慮した取り組みを行っている。例えば、M&S、テスコ等では、衣料品のパッケージの環境影響を減らす、フェアトレード商品やオーガニック製品の品ぞろえを増やす、不要になった衣料品の回収を行う といった活動を展開している。
一方、この行動計画開始以来、イギリスの国際開発省も「持続可能な衣料品ロードマップ」の関係者として、アパレルメーカーが、製品を製造する途上国で、労働条件の改善などに取り組むのを支援している。さらに、同省の「責任ある衣料品部門基金(RAGS)」では、途上国の開発に貢献する、倫理的なビジネスを行うアパレルメーカーやNGO等に対し、3年間にわたって助成金(総額約350万ポンド)を提供することとしており、近く募集を行う予定。【イギリス環境・食糧・農村地域省】